こまりさんの、はらぺこブログ

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

 Baked Hotel

ダンスのステージを観て
うわあって思うと
なぜだろう、お稽古に行きたくなる。

踊れるようになりたくなる。

単細胞でとても恥ずかしい。
恥ずかしいのだが。

どうしても、もっとちゃんと、
踊れるようになりたくなるのですよね。
 
CSB「Baked Hotel」。
 
「大野くんたちまた舞台やるんだね。
 もしかして知らなかったらと思って
 チラシもらってきた」

先週、おけいこ場でともだちが
最近いろんなステージを見逃しまくっている私を見かねて
背中を強めに押してくれたわけなんだけれども、
それでもぐだぐだしているうちに公演初日になってしまうという
あるあるパターン。
しかしながら、さすがに今度ばかりは
スルーしたらすさまじく後悔するのがわかりきっていたので、
勇気を出し、スーパーの買い物袋いっぱいさげた状態で
会場のスパイラルビルまで赴き、
こんな格好でシャレオツなビルに入って
ごめんなさいごめんなさいと思いながら
ホールのある3階まであがってみたら
…翌日のチケットが!ぎりぎり!あったよ!


そして本日、ステージサイドの席で
2時間あまりを満喫してまいりました。
 

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3人舞台です。
かつてバナナベイクドケーキが名物だった
老舗のホテル。
そのホテルを必死で切り盛りする
若い日系人ロドリゲス(吉本真悟)、
宿泊客で、中華圏から世界へ飛び出したアイドル、 ヤン(蔡暁強)、
そして、ちょっと陰のある謎の男ラッキーと
その他の重要な役すべて(大野幸人)。
 
さまざまなシーンを笑いを交えて描きながら、
クライマックスでは
それぞれがそれぞれの立場で
「生きる辛さ」に向き合って、
でも最後にはまた笑顔いっぱいなエンディングに至る
爽やかで、温かいストーリーでした。

ロドリゲスは徹底的に巻き込まれキャラで
終始あわあわして大汗をかいてるんだけど
ホテルとお客様をだいじにする誠実さにブレがなく、
笑顔の可愛いヤンはとても繊細で、背負ってる巨大な荷物に
いまにも押しつぶされてしまうそうなあやうさがあって、
おそらくいちばんダークサイドを知っているであろうラッキーの
ともだちを思う気持ちはとてもピュアで、
彼の押し殺したジレンマが爆発するソロダンスには
涙がとまらなくなった。

たまたま同じ場所に居合わせたともいえる3人が
お互いのことを思いやって一所懸命になる姿に
観ている側の気持ちも引っ張られて、
物語が終わるときには「Baked Hotel」という架空の場所が
とても愛しく思えています。

スーツケースというアイテムの使い方も見事でした。

客席は、小さなスクエアに切ったステージの
3方向を囲むように組まれています。
あまりにも近くて緊張もするけど、
いまの彼らのダンスをあの距離感で見ることができる観客は
とても幸せだと思う。
再演があったら、こんどは迷いなく、
ともだちを誘って観にきたいと思うし、
たくさんの人に薦めたいと思っています。

それにしても、大野さんの八面六臂…
作って、振付して、演出して、たぶん絵とかもいっぱい描いて、
次から次へと衣裳を変えて。
ラッキーや、素敵なおばあちゃんガブリエラはもちろん
サラリーマン加藤やヤクザなマネージャーもツボだったし、
とりあえず今後の作品にも必ず
金髪美女ブレンダは出てきてほしいです。