こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

まーちんありがとう

日曜日も終わろうとする
今の私にはヘビーな黄昏時、
フィギュアフリークの両親が録ってたショーが
テレビで再生されていたので
いいとこちょこちょこ流し見しようと思ったら、
突然、町田樹さんがでてきた。
 
選曲がまさかの松田聖子だった。
 
まさかの「あなたに会いたくて」で滑っていた。
 
滑ります?
普通?
男子が?
この曲で?
 
衝撃でした。
 
現役のころから一貫して
町田樹さんのスケーティングの魅力は、
語弊を恐れずに言うと
「やりすぎ」でした。
 
濃い。
 
それが、音と一緒に、
歌と一緒に、歌詞と一緒に
観る人の脳内に入りこんでくる。
 
現役を引退するとき、
 
「研究者になります。でも
 もし許される場があるなら
 スケーティングも続けたい」
 
といった彼の
誠実な姿がそこにあって、
だいぶ長いこと、テレビの画面をみつめたまま
言葉を失ってしまいました。
 
歌詞をご存知の方だったら
この聖子ちゃんの曲のタイトルだけでも
だいたいの世界観は
伝わるのかなと思うのですが、
彼の今回のスケーティングは、
歌詞の主人公の女性に感情移入した
そのもののようでもあり、
でも、もしくは、
 
「競技スケート」をはなれて
しばらくの時間を経た
「町田樹」の気持ちそのものでもあるような
印象を受けました。
 
ご本人は、そういう「勝手な解釈」を
求めてない気もするけど。
 
そして、あらためて
歌詞ってとてもだいじだと思いました。
メロディ、コード、歌詞、どれもだいじ。
 
歌も、そういうところで歌っていきたい。
 
とかいうようなことまで、
あらためて思ったりしました。
 
まーちん、ありがとう。