こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

めりーくりすまし!

…といっていたのは、
三谷幸喜さんのお芝居「彦馬がゆく」の
坂本竜馬(松重豊)と小豆ちゃん(酒井美紀)。
ふたりがいちばん幸せだった頃。
というか、小豆ちゃんにとっていちばん幸せだった頃なのか。
そういえば三谷さんのクリエのお芝居、
もうすぐ終わっちゃうな…
ともあれ、めりーくりすまし!


昨日の夕方、テレビで
北欧の「サンタクロース村」から生中継してたけど、
いやあほんとに、絵はがきなんかで見る
ヨーロッパのクリスマスの風景そのものなんだよねえ。
トナカイは体は立派だけど気が小さい。
あんなでかいのにぜんぜん草食で
苔大好きフリスキーなんだって。

クリスマスが近づくと観たくなる映画といえば
素晴らしき哉、人生!」とか
最近では「ポーラー・エキスプレス」とか
探せば限りなくあるわけですが、
先日、ずいぶんしばらくぶりに
パゾリーニ監督のイタリア映画「奇跡の丘」を観ました。
役者を使わず、すべて素人に演技を託して
キリストの生涯をたどったモノクロ映画。
イエス役の学生さんはじめ、監督の趣味がよーくわかる(笑)
美形てんこもりの2時間弱。
ツタヤまわってもなかなかみつからず、
しかしさすが、わが教会の神父さまはビデオ撮って持ってたよ。
ビバ、聖職者。
「それ貸して!」っていって借りてきたうちの母も
たいがい直球だと思うんですが。
よかったんでしょうかね、すみません。

イエスの「カリスマ性」を
これだけ静かな説得力で描ききれた映像は
たぶんあとにも先にもこれ1本きりだろうなあ。
それと、やっぱりユダは悲しいですね。
ユダについてのあれやこれやっていうのは
非常に微妙な価値観のところにあって、
とくに関係者同士の意見がわれると面倒なので
あまり語り合わないどきましょか、的な
空気があるんですけども。
私はですね、
ユダの魂っていうのは、クリスマスがくるたびに
何度も何度も許されてきたんだと思うんだよね。
彼だって、あの2000年前の神の「技」を完成するために
選ばれた人だったわけだから。
たぶんそれはイエスが生まれたときから決まっていたことで、
イエスはそれを知ってて
ぎりぎりの最後までそばに置いていたんだからさ。

そんなわけでみなさま。
引き続き、めりーくりすまし!