こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

アザブジュバン

ちょっとばかり髪を切ってきました。


そろそろ行かな、と
ずっと思っていながら先送りにしていたのは、
どうも昔から美容院というところが苦手だからです。
それはもう、学生時代の作文の宿題に
「恐怖の美容院」というタイトルをつけ
夏休み最後日をまる1日かけて
その恐怖を原稿用紙に書きつらねたほど
美容院というその場所が苦手だからです。


主な理由は2つ。


ひとつは、
「このくらいの長さにしてください」という感覚を
なかなか美容師さんと一致させることができず
だいたいにおいて切りすぎて凹んで帰ること。
(自身の表現力不足)


もうひとつは、
自分の背後に人が立っている、
という状況にものすごく緊張するから。
(自身の不可解な性癖)


あれなんででしょうねえ。
エレベーターを待っていたりしても、
自分がいちばん前で、後ろにだんだん人が並んでくると
なんかいたたまれなくなって、
携帯が鳴ったふりして「あ、もしもしぃ〜」とかいいながら
列を離れたりすることもあるくらいなので、
1時間ないし2時間、ほとんど動けないまま
そのいたたまれない状況が続くということは
かなりの精神的運動量となり、帰り道はもうへとへと。


でも、自分で散発する技量がない以上、
たまにはどうにかして
美容院に赴かねばなりません。


いま通っているところは麻布十番。
気持ちのいい街です。


担当さんが親知らずを抜いたばかりで痛そうなのに
がんばっていろいろ話してくださったので、


「私もかつて親知らずを抜いたが
 抜いたその日の晩にお酒を飲みにいったけど平気だった」


という話をがんばって話しながら
髪を切ってもらいました。


ふー。やり遂げ感。