こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

ここはどこでしょう

昨日、紀伊国屋ホールでお芝居をみた帰り
代々木から歩いたら、
も代々木の交差点から放射状に伸びている道を
選ぶ段階で1本間違えてしまい、
原宿をめざしていたつもりが代々木八幡へ。
途中、左岸に真っ黒な「森」が登場し
建物はないわ誰も通らないわで
本気で「ここはどこでしょう」だった===3


そんな昨日に観たお芝居は、
こまつ座の「私はだれでしょう」。
終戦直後のNHKラジオ局、
「たずねびと」のコーナーを作る人たちを描いた音楽劇でした。


空襲で離ればなれになった親子、兄弟。
そして、記憶を失って自分が誰だかわからなくなった兵隊。
みなが一所懸命、けれども
こぶしを振り上げるのではなく「言葉」と「心」で
時代や権力と闘う姿がりりしい舞台でした。


出演者はたった7人。
佐々木蔵之介浅野ゆう子川平慈英前田亜季
北村有起哉、梅沢昌代、大鷹明良、
そして生ピアノの朴勝哲。
微妙に異種格闘技的な顔あわせが新鮮でした。
浅野さんがすらりと美しく、
あまりに声が通るのでびっくりです。
歌も歌えてびっくりです。
そりゃそうか、「セクシーバスストップ」ですもん。


井上ひさしさんはこれからもずっと
こうやってひとつずつ、
丁寧に、丁寧に作品を書いて「闘って」いくのだろうなあ。


こまつ座
http://www.komatsuza.co.jp/


昭和青春のヒット歌謡 ベスト&ベスト SBB-312

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