ストーンヘンジ
国際フォーラムで『キャバレー』来日公演。
やっぱいいなあ!
客席がとても日本的で、
衣裳だのなんだのにいちいちびっくりして
反応に困っている感じがあって、
それがまた悪くない。
とまどったり驚いたりって大事じゃないかと思う。
サリー役は3年前に赤坂で観たときと同じ女優さん!
MC役の俳優さんは、
この下品で柔らかい役をまじめに丁寧に演じていて、
その感じがとても好きでした。
MCを国家社会主義の権化として描くか、
そういう時代の被害者として描くかで
ぜんぜん物語の雰囲気が違ってくる、
というお話を先日伺ったのだが、
このサム・メンデス版のMCっていうのは明らかに後者。
かわいそうでかわいそうでしかたがない。
最後のほうで歌う「I Don' t Care Much」っていう歌も、
サリーの心情でもあり、
MC自身の心情でもあるパラレルソングとして聴くと
余計に重いです。
にクラブで、舞台裏のサリーから
クリフのテーブルに電話がかかってきて、
イギリス人かときかれたアメリカ人のクリフが
”Absolutely!”
って答えてみるところが好きです。
あと、楽屋でクリフがサリーの出身地を訪ねる時の
”London? Stratford-upon-Avon? …Stonehenge?”
も、すごい好き(笑)。
あれ日本でいったら
「東京?京都?…高松塚古墳?」みたいな感じなんだろうか。