こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

貧乏・大臣・大大臣

Tinker, tailor, soldier, sailor,
rich man, poor man, beggar man, thief

これ、子供のとき習ったんだよね。
学校だったのかなあ。
なんか数える歌だったっけか。
日本でいうと「貧乏・大臣・大大臣」
みたいなものなんですかね。

そんなわけで今日は、とんでもない雨足のなか
ようやく観てきました!
映画「裏切りのサーカス」。
原題「TINKER TAILOR SOLDIER SPY」。

よすぎてね…これが…

1970年代の英国諜報部<サーカス>。
引退に追い込まれたスマイリー(ゲイリー・オールドマン)に、
組織の内部にもぐりこんだ二重スパイ「もぐら」を
捜しだせとの命が下される。

原作者のジョン・ル・カレ
リアルに諜報部出身の作家なので、
加えてトーマス・アルフレッドソンの演出も
細部にこだわりまくっているので、
観ているうちに、今まだ冷戦続いてんじゃないかって
錯覚するくらいのめりこんでしまう。

セットとか衣裳とかもこだわってたなあ。
実動部隊のリッキー・タ―が助けを求めてくるときの
公衆電話のある街角の雰囲気とか
皮ジャケットとかパンタロンっぽいジーンズの裾とか、
あと、ピーター・ギラムのモミアゲの絶妙な長さ。

派手なアクションがない分、
一発の銃声にとびあがるほど驚くし
「粛正」の残忍さに震え上がる。
スパイたちはよほどのことがないと喜怒哀楽をみせません。
ただ、それぞれの「弱点」があまりにも「弱点」すぎて
そこを突かれると一瞬でよれよれになっちゃうところが(笑)
人間ってこういうものかもなあと思ったりしました。

最近、ゲイリー・オールドマンって
魚眼タイプのメガネかけてる役しか見てない気がするけど
今のナチュラルな姿ってどんな感じなんだろう。

あと、プリドー役のマーク・ストロングの目が
「意味深」で、とてつもなく色っぽかったです。