太陽からの手紙
ただいま、渋谷で買い物を終えて
おひとりさまビアガーデン*1中。
すぐそばの劇場では
プレゾン『太陽からの手紙』を上演中です。
いいタイトルつけたね。
作・演出=錦織一清。
23年続いた夏の少年隊ミュージカルは
思いがけない形で後輩に引き継がれています。
主役は、Kis-My-Ft-2+屋良朝幸+内博貴。
そして、それをささえるジャニーズジュニア。
というか、誰ひとりレコードデビューをしていないので
くくり的には全員、ジャニーズジュニア。
世間からみれば、
顔の判別のつかないこぎれいな男の子たちが
バックを含めると総勢70名にもなる大所帯で
歌ったり踊ったりしているだけにみえるかもしれません。
ただ、彼らには、
経験に培われたプロ意識と舞台技術、
そしてなにより、ジャニーズであるという自覚と
無意識の自信基づいた、独特な空気感があります。
語弊を恐れずにいうなら、
色気、なのかな。
歌って踊れるきれいな男の子なら掃いて捨てるほどいる昨今だけど、
あのジャニーズマジックのかかったまじめな少年たちは
なにかが違うんですよ。
特に、20歳過ぎの青年たちには
キャリアとは全くもってアンバランスな将来性への
ある種の危機感のようなものがあって、
それがよけいに彼らをきれいにみせているのでしょう。
ほんとうは体育の先生になりたかったというニッキが
へっぽこクラスを率いて殴り込みをかけたこの夏の新作は、
ある舞台が上演にこぎつけるまでのバックステージものの形をとりながら、
あて書きともいえる出演者それぞれのキャラクターと
ニッキ自身のホームである少年隊の通ってきた道、
彼らのピュアな真実がいろんな形でちりばめられていて、
観るたびに違うものがみえてきそうなかくし絵的な魅力に満ちています。
ある意味、舞台に乗ってる全員が主役。
劇場の前を通るたび、
なんか、観る側のこちらも熱くなる。
夏だからか(笑)。
*1:※ひとりで、野外で、缶ビールをたしなむこと。