こまりさんの、はらぺこ手帖

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

天井桟敷の人びと

初めて、歌舞伎座の幕見にはいってみました。幕見とはいわゆる天井桟敷にあたる場所。歌舞伎は昼の部と夜の部それぞれ、いくつかの演目をセットにして上演されるので、そのうちのひとつだけ見たいときなんかはこの幕見がぴったり。1つとか2つとかの演目を700円かそこらで観られるのですから、たとえば観たい演目だけひと月毎日通ったとしても、一等席で1回みるのとそれほど変わらないですね。そんなことをする人はいないと思うが…いや、観劇人にはいろんなタイプがあるのでもしかしたらいるかもしれないが。幕見は3階席のいちばん後ろにしつらえてあります。天井に触れそう。座席は2列。座ってしまうと3階席の方の頭がかぶる場合があるので、私は今回、外人の女の子と一緒に後ろの通路に立ってみました。つまり、歌舞伎座の正真正銘いちばん後ろです。いや、これが結構臨場感があります。中村屋兄弟の『猩々』と『三社祭』、遠くからみてもふたりの個性の違いはくっきり、相性のよさもくっきり。多分、今年の歌舞伎はこれにて見納め。