こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

下手側は薦められへん==3

歌舞伎座の座席っていうのは
3階席でも意外とよく見えるものなのですが、
もし、よく見たい役者さんが若手の場合、もしくは
その話のなかで身分の下のほうの役柄を演じる場合、
西側の席(下手側の壁に沿ったサイド席)は
おすすめできない!
と、先月思いました。


たいていの場合、とくに座りの芝居の場合、
偉い役柄の人ほど上手、身分下ほど下手にその基本位置が定まります。
夜の部トリの「魚屋宗五郎」で
勘太郎さんが演じた三吉は宗五郎さんちの使用人。
登場場面の4分の3は下手奥、
装置の柱と壁の向こう側に座っていたため
完璧な死角に入り込み、声はすれども姿はみえず。


あ〜お茶の煎れ方とか、
「松浦の太鼓」のお縫ちゃんのときとは
またぜんぜん違うやり方してたんだろうなあ。


…くそぅ、みたかった(笑)!!