こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

林田健司さん

林田健司の音楽との出会いは
1991年夏の青山劇場、
少年隊ミュージカル・プレゾン『Mystery』で
今やジャニーズの伝説のダンスナンバーとなっている
「千年メドレー」でした。

新しすぎたメロディーラインの3曲は
その後、「千年メドレー」での歌詞とは異なる世界観で
林田さんのアルバムに収められています。
 
そのうちの一曲「Sherry」が
夜明け5時台のお天気予報のバックに流れてて
びっくりしすぎて
テレビ局に問い合わせしたのを覚えています。

その後、林田ナンバーは
ジャニーズ御用達のひとつになって
ヒットが重なっていったわけだけれども、
ちょうどそのさなかに開催された渋谷公会堂のライブで
林田さんは、ちっさな声でこう言った。
 
「僕の曲といっていいのか…ちょっと、わからないんだけど」
 
そうして歌いだしたのが、
「君色思い」のバラードバージョンでした。
 
すごく綺麗な声だった。
知っているメロディーなのにはじめて聴く曲のような気がした。
詩も曲も、全部自分で書いた本人が
なんで泣きながら歌わなあかんのかなって思ったら
苦しかったなあ。

「花に水やるラブソング」とか
「君に好きと言ってから」とか
「ダラダラしようよ」とか、大好きだ。
 
最近でいえば、
関ジャニ∞のアルバム曲にあった
 
「泣かないで僕のミュージック」
 
が出色。
目の前に、パーッとどこまでも野原が広がっていくの。
どこまでも広がっていくんですよ。
なにかを踏み越えた人が教えてくれる世界観なの。