こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

マダム七輪

神田・大手町 ぶらり旅③
 
懐かしついでに、
ひとつ突き止めたいことがある。
 
「マダム七輪の店」は、その後どうなったのか。
 
この大手町事務所の時代に
ランチでお世話になったスポットのひとつで、
その場で焼いたお魚を大盤振る舞いしてくれる
お弁当屋さんがありました。
 
店といっても、路上の一角を使った
屋台のようなつくりで、
お魚は、日替わりで4、5種類あって
たとえば「さんま」をオーダーすると、
まるまる一匹のさんまが
網の上にボーン!とセッティングされます。
プラスチックのお弁当箱に
自分でごはんをよそい、おしんことかも盛って
お魚の焼き上がりを待つ。
 
その、お魚を焼いてくれるのが
「マダム」だったのです。
夜はお魚焼くんじゃなくてお酒をついでくれて
いろんな話を聞いてくれるママさんなんだろうな、
と思わせる感じのすごい色っぽい女性で、
それが手袋してガンガン魚焼いて
やけどしてアチッ、とかつぶやきながらも
はさみで二つに切って、お弁当に乗せてくれる。
しかもお値段500円くらい。
男性客が途切れるわけもなく
われわれ女性客も負けじと通っていて、
まさに「行列のできる店」だったのです。
 
店名がわからないので、
わたしたちは勝手に
 
マダム七輪の店
 
と呼んでいました。
焼いてたのはたぶん七輪じゃなくて
普通のガス点火の網焼きだったかもしれない。
 
事務所が移転してからは
一度も行かなかったから、
もうほんとに10年以上前の話なんだけど、
あれってどのへんだったのかなって
うろうろしてみたところ、
もしかしたらという場所をみつけました。
 
後ろのなんか戸棚みたいなものに
見覚えがある!
 
…気がする!
 
このほこりっぽい感じだと当然
いまは営業してないんだろうなと思うんだけど、
あのお店がどなたがやっていて
その後どうなったか、すごく知りたい。
いまの時代、
ツイッターとかで聞いたら
わかったりするんかな。