こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

第9地区のエビ


泣ける。


という売り文句は、
100%のほめ言葉だと思ってはいません。
自分でも、普段はそれほど涙腺の弱いほうだとも思いません。


でも。泣いてまうんですよね。
映画とか芝居とか観にいくと。
ああいうものには、普段は気取っている人間の感情を
不必要にむきだしにしてくれる力があるのかも。
お酒の力に、とてもよく似ています。


たとえば。


映画でいえば「第9地区」のラスト、
あまりにも日本人好みのワンショットで号泣。
社会人としても、一個の人間としても
ちょっと傲慢で不完全だった主人公ヴィカス。
彼が、その延長にあった一瞬の油断からすべてを失う。
エビ化しはじめてからの彼の叫びにこそ真の苦しみがあり、
そのなかで奇跡的にみせたあの素朴な優しさは、
とてつもなく大きなメッセージだと思うのです。


−−−−−


2011年01月25日追記:


このmixi記事に、映画ともだちのtommyさんが
こんなコメントをくれました。


>tommy 2010年05月01日 01:00
>わたしも泣きゃあいいってもんではないと思いますが、涙腺が緩むというのは自分の心のどこかで共鳴している証拠なのかな…とも思います。
>『第9地区』ね、わたしもこれ、クライマックスでは涙なくしては見られませんでした〜。こういう映画で涙腺が緩むとは予想だにしなかったんだけどね…。まさに儲けもんの映画でした。
>確かに思いがけないところで感動できるツボってありますよね。食わず嫌いはやめていろいろなことにアンテナを張り巡らせようと思います 。



ナイスtommyさん。
これだから、映画好きの友と語るのはやめられへんの!