こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

ザッツ・エンターテイメント

昨日、烏山にある母方のお寺の
施餓鬼法要に行ってきました。初体験。


小さいころから法事ごとに来て
わりと通い慣れているお寺なのですが、
いやーあんだけ人、人、人なのは
今までみたことない!
入口ではいきなり下足担当の方が
プチパニックに陥っております。


あらかじめいただいていた水塔婆
(紙みたいな薄〜い木でできたお札みたいなやつ)と、
お布施もろもろと、
あと、袋にお米を詰めて持っていきます。
それをお納めしたらいきなりのお弁当タイム。
二段重ねのお重の下の段はごはん(量は控えめ)、
上の段は揚げ物や煮物のおかずでいっぱい。
観光地のお土産どころみたいな騒ぎなのですが、
おじが以前から「お弁当が美味しいんだよ!」
と力説していたとおり、
なるほど、これは美味しい!
これをいただくことも、
ご供養のひとつになるんですって。
「これだけ美味しいと、お寺と関係なくても
お弁当だけ食べるツアーみたいな人いそうだね」
ときいたら、そういう人に食べてもらうことも
同じように供養になるからいいことなんだそうです。
うんうん、なるほど。


施餓鬼にしても盂蘭盆にしても
聞いたことがあるようなないようなで
初めて尽くしだったのですが、おもしろーい。
メインの法要なんかもうこれは
エンターテイメントショーです。
日蓮宗の法要って普段でも鳴り物が多くて
「ふたり鬼太鼓座」みたいなことになってるんですが、
今回の”出演者”は色とりどりの袈裟をまとった
総勢20名のお坊さん。
いきなり笙と笛がぴいひゃら〜、
鍋のふた風のシンバルのガーンゴリゴリゴリゴリ、
そして大太鼓がどんつくどんどんつくつく…
20名のなかにはやけに若い人もいて、あれって
もしかしたら仏教系大学和楽器サークルの
学生さんだったりするのかもしれないなあ。
仏教もいいね、ほんと。


法要のクライマックス、お坊さんたちが練り歩きながら
めんこのようなもの(いや蓮の葉か花びらを
イメージしたようなおそらくたいへんありがたいもの)
を撒きはじめると、
それまでとてもきちんとしていた善男善女たちが突如
歌舞伎役者の投げる手ぬぐいをミラクルキャッチする
ご贔屓連のように
スポーティーになったのが大うけでした。
世話焼きのおばさんも出現して、たくさんかきあつめたうえ
周りに配ってくれたりもします。
一個もらったけど、
参戦したものの先輩たちに完全に迫力負けしていた
ちっちゃい子がいたので、あげちゃった。


最近よく思うんだけど、
子供はほかでどんなに自由にさせたとしても
宗派問わず冠婚葬祭にだけは
なにがあっても無理やり参加させておけば
本質的にグレないのではないか。
なんか、人が人を教えるのとはまた違う
不思議パワーがありますゆえ。