長州ファイブ!
六本木シネマアートへ。
映画『長州ファイブ』じゃ!
攘夷の嵐吹き荒れる幕末の横浜から
5人の若者がロンドンへと旅立ちます。
煙を吐く汽車、巨大な石造りの建物、奇異な風習。
「英国」を目の当たりにした彼らは、
世界を知らずして異国排斥を歌っていた
祖国の実態を思い知ることになります。
パブで長州と薩摩の留学生が大喧嘩。
ポリスの笛を聞いて散り散りに逃げ出した路地裏で
山尾庸三(松田龍平)は語ります。
自分たちもはじめは
藩のためを思ってここを目指した、
でも本当に考えなければならないのは
日本という国のことなのだ、と。
グラスゴーで造船を学び、
「生きた機械」となって技術を持ち帰りたい庸三。
しかし、気持ちだけではグラスゴーまで行くこともできない…。
それを察した薩摩の学生たち、
先頭きって喧嘩をふっかけてきた若者までが
ポケットからくしゃくしゃのお札をだして
次々と庸三の手に握らせる。
これはお前にやるんじゃない、貸すんだ。
また日本で会おう!
印象に残った場面のひとつです。
知らないものを畏怖すること、
学ぶということ、
変わらない人の優しさ、
でも、決して交われないものもある。
志ってなんだろう。
見終わったばかりで、胸が騒いどります。
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