王様気分
いま、仕事先で
冷凍してとっておいたのをみんなで食べたんだけど
これもまたなかなかに美味かったとです。
ガレット・デ・ロワというのは
王様のお菓子、という意味の名前を持つ
フランスのアーモンドパイ。
キリスト教の祝日である1月6日の公現節
(東方の三博士がキリストの誕生を祝うために
駆けつけたとされる日)にいただく伝統菓子です。
見た目は普通のパイですが、中に
「フェーブ」という
小さな陶器のマスコットが焼きこまれています。
日本では、食品衛生法だとか
間違って噛んで歯を折るおそれがあるだとか
いろいろ事情があって難しいので、
かわりにアーモンドの粒が入っていることが多いです。
食べ方、というか遊び方は、こう。
1)まず、ガレットを人数よりひとつ多いカットに切り分けます。
2)いちばん年下の人がテーブルの下にもぐります。
3)切り分けた人「このカットはだれの?」
もぐってる人「○○さんの」
というように、みんなに配っていきます。
4)ガレットを食べます。
5)カットの中からフェーブ(アーモンド)の出てきた人が当たり。
紙製の王冠をかぶせてもらい、
その日いちにち王様(王女様)に。
その年の幸運も約束されます。
ひとつ多く切り分けて残ったそのカットは、
「貧しい人のために」。
実際にさしあげることもあったり、
自分が幸せなときには他者のことも考えられるひとになりましょう、
そういうキリスト教的な考えからだそうです。
ヨーロッパらしい。
とりあえず、
暖かいところで美味しいものを食べられる幸せを感謝しながら
最後にみんなですこしずついただく、
というのもありかも。
だいたい、1月6日くらいまでは
店頭にでています。
お店によっては、1月末まで作っているところも。
機会がありましたら、ぜひ。