こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

お江戸でござる

昨日、なんで「修学旅行とかで(中略)、まっ先に眠(後略)」な気分で先においとましなければならなかったかというと、桂吉弥さんが東京へおいでなすっていたからなんですね。独演会『桂吉弥の冬景色』。小屋はその名もお江戸日本橋亭。三越本店の並びに新しくマンダリン・オリエンタル・ホテルなんかができていまして、そのだいたい向かい側の裏道にあります。なんかいいね、いいねえー。座敷のなかはもうお客様でいっぱい。っていうか、ちょっと暑いです。吉弥さんも、前座の紅雀さんもそれぞれに二枚目なので、なんかイケメン落語(やな響きだなあ…笑)な空間なのですが、そんなことには脇においておいて、ほんとに楽しい時間を過ごしました。おふたりともマクラで、高級青果店「千疋屋」のパーラーでのエキサイトぶりを力説していておかしかったです。あと吉弥さんは、先日亡くなられたお師匠、桂吉朝さんがいかに「いたずらっ子」な方だったかを話してくださいました。ずいぶん早くあちらの世界へ行ってしまった吉朝さんだけど、その旅立ちをあくまでも明るく偲んでいる吉弥さんの爽やかなお人柄に、いいご一門なんだなあとしみじみしました。お噺は、紅雀さんが…不勉強で題名がわからないんですが露天ではじめてもの売りするやつ、それで吉弥さんが「池田の猪買い」と「かぜうどん」。しっかし吉弥さんて人は、前に「ふぐ鍋」を聞いたときにも思ったんだけど、聞いてておなかが鳴るくらい美味しそうに話すんだよなあ。終わったその足で編集部の夜勤に突入、夜食にはどうしてもうどんが食べたかったです。しかし出前の注文先が中華屋さんなのでうどんがなかったため、いつものワンタンスープで暖かさだけシュミレーション。