こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

桂吉弥さん

会議は午後3時で解散。
いいお天気。


会社を出たら、そばの用水路にいのししの親子がいました。
石段が登れなくてキューキューいっていたちっちゃなうり坊。
対して親いのししは水牛のように巨大!
あんなのに「猪突」されたらかなわんな。


岡本から大阪へ出て大にぎわいの心斎橋そごうを冷やかし、
さらに京都へ。というのは、出発前に
「せっかく遠くへ行くのにひとネタ足りない」と思っていたところ、
桂吉弥さんのHPに京都芸術センターの「市民寄席」が載っていたのです。
場所は四条からすぐだし、
これなら最終の新幹線に間に合うんじゃないか、
ということで飛び込んでみました。


吉弥さんを知ったのは『新選組!』の山崎烝(やまざき・はじめ)役。
初落語体験は吉弥さんだったらいいなあ、と思いながら
ずっと逃していた機会の到来です〜。


芸術センターは、古い小学校の校舎をそのまま使っていて、
実にいい味が出ています。
講堂に階段状にならべた椅子はお客さまでいっぱい。
市民寄席なのに市民でなくてごめんなさい、
とか考えているうちにテテンテンテンテンと出囃子がはじまりました。


4演目の2番めが吉弥さんの『ふぐ鍋』。
おお、男前だな吉弥さん。
壇上にあらわれたとたん、
ぱっとまわりが明るくなったような気がしました。
生き生きして、なんというか陽の魅力に溢れた人です。
まあ美味しそうに食べること。
もっともっとこの人の噺を聞いてみたい!


思ったよりも終わったのが早かったので、
地下鉄に乗るのはやめて、かなり早足で
ぐんぐん駅のほうへ下っていきました。
薄い雲になかば隠れた月がぼんやり空を明るくしてはいても、
大きな通りを離れると灯も物音もぐっと減ります。
駅まであとひと息の油小路。
よりひっそりしていて、またいろんなことを考えました。


桂吉弥さんHP http://www.kichiya.net/
京都芸術センターHP http://www.kac.or.jp/center/index.html