こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

アーネスト

日生劇場で宝塚花組公演『アーネスト・イン・ラブ』観劇。
7月に大阪で月組が同じ作品を上演していて、
今回はその役がわり。
専科の樹里咲穂さんの引退公演という
カラ−の強い舞台となりました。


19世紀のイギリス。
田舎貴族の青年・ジャック(樹里咲穂)は
不肖の弟「アーネスト」を作りだし、
その不祥事の後始末をするという口実で
頻繁にロンドンに通っていますが、
それは実は、恋するグウェンドレン(遠野あすか)に会いたいがため。


しかしロンドンにいるときには
みずからその「アーネスト」を名乗っていたため
事態は混迷、やがて周囲を巻き込んでの大騒動に…。


イギリスらしい社会風刺もはらんだ明るい喜劇です。


この物語の原作者がオスカー・ワイルドだというのが
なんとなく驚き。
歌舞伎の『鰯売恋引網』の原作者が
三島由紀夫だと知ったときと同じ種類の驚きでした。


樹里ちゃんはあっけらかんとしたキャラクターで、
彼女がいると周りの人たちはいつも楽しそうでした。
歌も踊りも上手、しかも心得た芝居をする人なので、
こんどの舞台には専科から樹里ちゃんが出るよときくと
それだけでワクワクしたものでした。


お疲れさま!
宝塚はこれで卒業だけど、
樹里ちゃんの役者人生はまだまだ続くのだ。
新しい樹里咲穂、心待ちにしています。