こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

京都のたび(1)戒光寺


宿泊は大阪です。
テンピュール枕が気持ちよすぎたのか、
それとも逆に慣れないせいで寝苦しかったのか、
起きたら11時。
早起きするつもりが、すっかり寝すごしてしまいました。


まあでも、急ぐ旅じゃないんだよな。
急ぐ旅じゃない。
うーんなんかいい響きだなあこれ。


しかし冷静に考えたら少しは急いだほうがいいので、
電車に乗って京都へ向かいました。
京都駅から奈良線でもうあとひと駅、東福寺駅で降ります。
10分くらい歩いて、泉涌寺の角の花昌さんで青と白のお花を買い、
戒光寺へ。
ここには、御陵衛士のお墓があります。


血のつながりや、なにか特別なゆかりがあるわけでもないのに
お墓参りをさせていただくってどうなんだろうな、とも思いながら、
初めて伺ったときからなんとなく感じるものがあり、
この夏もまた寄らせていただくことにしました。
あいかわらず虫が多くてちょっと辛いお参りだけれども(笑)
それでも不思議と気持ちがしーんとしてくるのですね。


お参りをすませたら、あらためて参道へ。
しばらく進んだところの左手に、戒光寺の本堂はあります。
蝉時雨がすごいねえ。
麦湯もいただいてα波出まくり。


ご本尊の丈六さんの喉元には、刀傷と、
そこから流れる血のあとのようにみえるものがあります。
かなり痛々しいのですが、これは昔、
謀反にあいそうになった上皇の身代わりになって守ったときについた、
という言い伝えがあるそうです。
そのため、災難の身代わりになってくださったり、
のどから上の病気から守ってくださる、といわれています。
1年ぶりの丈六さん、あいかわらず静かに大きかったです。