こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

グルーミーサンデー

ルテアトル銀座にて『暗い日曜日』を観ました。
おおまり、チケットありがとう!
同名映画の舞台化です。


ナチスドイツ下のチェコのレストラン、
気のいい主人(近藤正臣)、
その恋人(星奈優里)、
ピアニストの若者(吉野圭吾)の三角関係は、
少しずつお互いの心を傷つけながらも不思議な安定を保ち続ける。
やがてピアニストが作った初めての曲
暗い日曜日」が大ヒットするが、
なぜかその曲を聴きながら多くの人が命を絶ち、
時代も破滅へと加速する…。


物語はフィクションだけど、
暗い日曜日」という曲が
たくさんの自殺者を生んだというエピソードは本当。
美しい、哀しいメロディの曲で、
聴きながら自分の内の内に入りたくなる、
というか自分の心と向き合わなきゃならなくなる感覚は
確かにちょっとあったなあ。
けど、そういう力を持っている曲だとしたら、
芝居のなかであんなに何回も弾いたり歌ったりして
役者さんとかスタッフの方とか客席とか大丈夫なのかな(笑)。


近藤さんがルーラードという肉料理の説明をするシーンがあり、
あまりにお上手でお腹が鳴った。
そして近藤さんがピアノを弾かないのが残念だった。
足のつまさきで弾いてほしかった…。