こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

タカラヅカ再会

ひさしぶりに宝塚を観にいきました。
雪組新トップ・コムちゃんこと朝海ひかるお披露目公演。
藤原保輔はじつは朱天童子だった、
という設定の和モノ『春麗の淡き光に』と、
ダンサー・コムちゃん魅力満載のショー『Joyful!!』。


コムちゃんは、ちっちゃな顔に大きな目
(かたっぽ一重なのがまたいいのよね)、
そして舞台上ではちょっと硬質な感じのする男役です。
イメージとしては…
ミステリアスな転校生がやってきて、
カワイイ顔をニコリともさせず窓辺で本ばかり読んでいる。
だけどある日思いきって話しかけてみたら、
好きなテレビ番組は『8時だよ!全員集合』だった。
そんな感じのお人柄なのではないかと想像しています…。

綺麗で明るくて華やかで、
そして隅から隅まで「…ありえねえ!」のオンパレード。
つきぬけてる!


夜は原宿クエストホールでドイツの女性パフォーマ−、
メレット・ベッカーさんのライブ。
俳優のイッセー尾形さんが海外旅公演のときに出会い、
東京へ呼んだアーティストの方だそうです。
ヨーロッパのパフォーマ−ときいてなんとなく
性別不明のキッチュな人を想像していたら、
いまだ少女にもみえるような美人さん。
不思議なキャットボイスで歌い語りながら、
いろんな楽器を演奏します。
スクリーンにはRPGのような映像。
ビョークや加藤登紀子やデビッド・リンチやブレヒトに通じるような
「キレイコワイ」の世界観なのですが、
前衛的な居心地の悪さはありません。
寂しいけどやけに安心できて、むしろα波が出るくらい。
アンコール、ちょっと涙ぐみながら、
『居酒屋』のような日本歌謡曲王道メロディーで、


♪サ〜ヨナ〜ラ東京、サヨナラ優シヒト〜


と歌う声を聴いたら、
たった今会ったばかりの人なのに別れが辛くなりました。
また日本にきてくれたらいいなと思います。