こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

ニューヨーク

映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』を見に行く。


ニューヨークという街は、
さかのぼって1930年代くらいのイメージまでが強くて、
それよりもっと前、
まだ土がむきだしの道だったり、
れんがや石のたてものばかりという姿だった頃があるなんて
これまで、想像したことがありませんでした。


親の敵だったはずの男が
いつのまにか父親にも似た存在になり、
でも彼を倒さなければ自己が完結しないという
古典悲劇の系譜


ディカプリオは、ちょっとごつくなって
「男」らしくなったと思いました。
かわいそうな友だちのジョニーが、
どこかで見た顔だとずっと思ってたら、
『E.T』のエリオット少年=トーマス・ハウエルだった、びっくり!


エンディングはU2の歌が流れるなか、
手前のお墓はどんどんさびれていって、
遠くの街がどんどん今の姿に近づいていく。
未来というのは、
名もなく忘れられていく人びとやできごとを埋葬しながら
その上に育っていくんだな、と思えて、
なんか涙が出てしまった。