こまりさんの、はらぺこブログ

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

かこちゃん

先週末、初日でにぎわう
テアトル新宿のカウンターで
チケット買うのに
「えっと…あれっ…ふ…『ふきげんな過去』1名…」
っていうまでタイトルを...
 
ふざけんな過去
 
だと思ってたんですよね。
だって二階堂ふみちゃんだし
違和感なくてさ…
 
前田司郎脚本・監督、
映画『ふきげんな過去』。
 
毎日がつまらなくてしかたがない高校生
果子(二階堂ふみ)の暮らしに
突然「生還」した
死んだはずの叔母(小泉今日子
 
という4行で、
見ないという選択肢がなくなる1作でございます。
 
まず、舞台が北品川っていうコアさ。
 
私は基本的に
若さを無条件に美しいとは思っていないし
反抗的なティーンエイジャーなんか
大嫌い(笑)なのですが、
果子が「つまらない」とふてくされている根底には
すごくまっすぐな優しさが感じられます。
 
自分や家族、近所の人たちが日々対峙する
悲しみを間近に見てきて、
それにがっつりつかまってしまうか
逆になかったことのようにやりすごすのか、
自分はどっちの人間なんだろうみたいなことが
すごく怖くて
混乱しているようにみえました。
 
だって、帰ったらかならず「ただいま」っていう子は
ぜったい、いい子だしね。
 
あいかわらず、すさまじい「あるある」だらけの
前田さんの脚本も冴え渡っていて。
 
果子の実家がやってる「豆料理屋」の料理人、
野村さんについて
「住民票だってあるのよ。…手作りだけど」
(戸籍だったかな?)とか。
 
ポエミーな存在感の高良健吾に対し
キレまくった果子が放つ
「あんたなんか境遇が劇的なだけでものすごく薄っぺらい!」
っていうような感じのディスりに
高良くんがあの顔で
「あわわわわ…」ってなってたりとか。
 
いままで、前田さんの映画でいちばんツボッたのは
『ジ、エキストリーム、スキヤキ』で
仏具屋の女店員さん(内田滋)の
 
「…釈迦でございます!」
 
だったんだけど、
まだまだ出るよな今後…。

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