こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

エクソダス

映画『エクソダス』。
神との「対話」が喧嘩腰なモーセ、超新しい!
 
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石板から先のくだりが足りない、
っていう声もあるようなんだけど、
タイトルが「十戒」じゃなくて「出エジプト」だから
たぶんこれでじゅうぶんなんですよね。
 
エジプトを襲いに襲う天災に
自然災害の連鎖としてのリアリティがありました。
道真や将門のたたりなんかも
それ的なものだったんじゃないのかな、とか思ったり。
海が「割れた」原因もおおいに納得できて
リドリー・スコットやっぱり面白い。

ただ、海の場面の後半は、いまの日本では
地上波やネット(誰でも見てしまう可能性があるところ)では
流すことはできない映像だけど…。

世の中に大きな変化が起きるとき
理不尽な不幸を背負うのは庶民だという図式は
何千年たった今でも変わりません。
 
あと、モーセとラムセス、
モーセとアーロンを描くときに
「兄弟」という言葉を意識した監督は辛かったろうなあ…
わざと意識したのかな。
 
家に帰って、昔のデミル監督の
「十戒」を流し見してみました。
ユル・ブリンナー演じるラムセス王は
卑怯にも部下だけ海を渡らせて
自分はこっち岸でいばってたけど、
そうだよね、ラムセスはエジプト側の岸にいないとだめだよね?
だってこっち岸に来ちゃったらエジプト戻れないよね?
今回のラムセス、かなりがんばって渡ったのはいいけど
こっちに流れ着いてたよね?
あの人どうするつもりなんだ。

そしてじわじわきているのは、
ユル・ブリンナーの動きが
ほぼ完全にオードリー春日だった件。