こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

初陣にて

なんかいろいろと現状に逆切れして
とうとう
デジカメの一眼を購入しました。
夏ボーで。
たぶん今年の夏もボーナスないけど(笑)。


ニコンのD80です。


肩のとこに入った
暗めの赤のラインがかわいい!
なにより、シャッター切るときの音がいい。
お店で試し撮りしたとき、
最後まで残ったもうひとつの候補のほうが
使いやすそうでしかもお手軽だったのですが、
撮るたび金きり声みたいな音がして
ちょっとした耳元ホラーだったので
こっちに決めました。


父も母も映像系の仕事人なので
(父:現役、母:OG)
わずかながらその遺伝子をもらった私は
画面をきりとったり音をつないだりするのが
異様に好きなんだと思います。
幸い、仕事として撮らせていただける機会も
徐々に増えてきてはいるものの、
現場での居方であるとか
撮る作業そのものや
撮ったものとの関わり方について
迷うことは多々あります。
そんななか、昨日このデジカメの初陣の現場で
被写体の役者さんに


「これは僕の考えだけど…」


と、ある種の駄目だしを受けました。



自分が書いたもの、
あるいは描いたもの、撮ったもの、
作ったものに対して
ある段階から先は執着してはいけない
「職人」的なスタンスがあります。
一方で、最後の最後まで執着すべきである
「アーティスト」というスタンスがあります。
かなり極論な分け方でかなり語弊もありますが。
とりあえずそれば置いとくとして
たとえば月刊雑誌の編集のような
時間と全体バランスとの戦いに限定した場合、
誰かが「アーティスト」をやりはじめたら最後
進むものも進まなくなってしまいます。
職場の和も若干、というかかなり乱れます(笑)。
そこらへんの線引きを納得しなければと
ここ数年努力してきたつもりが
どっかで間違えてたんですかね、
いつのまにかただのことなかれ主義になってしまい、
撮り方や撮ったものにもそれが出ていたんじゃないか。


ということを考えさせられた
「僕の考え」でした。
本当のことをいわれたときって、ちょっと堪えますね。
でもがんばってみます。


ありがとうございます、塾長!