こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

働きすぎのおじさん

なぜかいつもヤバイ事件に巻き込まれてしまう
運の悪い肉体派アナログ刑事、ジョン・マクレーン
サイバーテロ組織と一騎打ちです。
映画『ダイハード4.0』面白かった!


今までこのシリーズを見たことのない人は
もし時間があれば先に1、2、3を
見てから行くといいかもね。そうすると
マクレーンが、今回の相棒・ハッカー青年のマットに
ヒーローなんてそんないいもんじゃない、
ほかにやる奴がいないからしかたなくやってるだけだ、
と乾いた感じでつぶやく場面をみながら、
ああ、あれからホリー(奥さん)といろいろあったんだな…
としみじみできます。


シリーズを重ねても変わらない
ジョン・マクレーンの魅力というのは、
命をかける動機がなによりまず


「巻き込まれたのでしかたなく」


ということと、
それがなんのためかというと


「悪の力に脅かされた身近な人、もしくは
 それに対抗する力のないごく普通の見知らぬ人たちのため」


であることです。
平和のためとか、国家のためとか、 そんなことぜんぜん言ってないのね。
言ってないけど今回は、がんばった結果
国家存亡の危機を救っちゃうんだけど。


残念ながら写真でしか登場しないホリーに代わり
今回はマクレーンの娘・ルーシーが登場。
演じるメアリー・エリザベス・ウィンステッド
いかにもホリーとジョンの娘っていう顔立ちが
健康的で、いい感じにかわいい。
銃を持ってる相手は怒らせちゃだめ、みたいな
消極的アドバイスをするマットを一喝、


「なにいっちゃってんの、あんたそれでも男!?」


そのあとのマットのつぶやき、


「さすが娘、よく似てるなあ…髪はあるけど」


が笑えます。
マットを演じるジャスティン・ロング
オタクにしてはかなり体力があり、
たいへん人好きするたたずまいです。
これが、たとえばアンガールズの田中的キャラで
「えちょっともうやだ火とか熱いからもうやなんだけど〜」
だったら、マクレーンは今回ついに生き残れなかったかもしれないし。


これ監督力なのかもしれないけど、
みんな「目」が印象的。
ブルース・ウィリスの目ってきれいですよね。
テロのリーダー、ガブリエルなんか 最初っからずっと涙目だしね。
あと、彼の手下にものすごい傭兵がいるんですが、
この人がまたつぶらな瞳で 平気で壁とか走っちゃうの。
ヤマカシみたい。
シリル・ランドっていう役者さん。
サーカスにいたことある人なんだって。