こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

いかなるさかな

月曜日に須磨の百貨店にいったときのこと。


開店前から入り口にわんさと人が、
そしてオープンした途端、
彼らはひとつところを目指して殺到していきました。
「な、なにかあるんですか」ときいてみたら、百貨店の方が
「そりゃ、いかなごですよ!」


い か な ご … ?


一瞬、イカのくんせいみたいなものを想像しましたが
そうか、あの小魚の「くぎ煮」のことなのね。
漢字では玉筋魚と書く細長い魚で、
2月の終わりが3月のはじめに解禁になる3センチくらいの小魚を
明石のあたりの人たちはみな家庭の味で炊くのだそうです。
いかなごと呼ばれるようになったいわれは、
細長くて糸(かな)みたいだからとか、
「いかなる名の魚」と聞かれた言葉がそのまま名前になったとか、
いろいろあるらしいのですが、
すごいのはいまや「いかなごGo!Go!」という
テーマ曲まであって、その歌詞が…


♪食べてもいいかな、いーかなGo!


奥深い、いかなご文化。