こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

大きくなれよ

ちえちゃんファミリーと国立劇場の歌舞伎鑑賞教室へ。
玉太郎ちゃん、台詞いっぱいのお役に挑戦。観にいかなくちゃ。
教室というだけに、歌舞伎のみかたや演目の説明があってからひと演目。きれいな会場の座りやすい椅子で、ライトな質量の歌舞伎鑑賞。すがすがしいタイムテーブルです。
講師の先生は男女蔵さん。国立の研修生さんたちも参加。みんながんばってるんだなあ。劇場の裏の砂場でとんぼの練習するんだって。マイクと刀を持って説明したりインタビューしたり実演したりと忙しいおめちゃんは、なんだかひろみちお兄さんのようだった。

お芝居は『彦山権現誓助剣』(ひこさんごんげん・ちかいのすけだち)、通称『毛谷村』(けやむら)。毛谷村は九州だそうです。剣の達人・六助(梅玉)は、親孝行したいという微塵弾正(松江)に同情し、剣術試合でわざと負けてあげます。しかしこの弾正は実は悪者、なんだかんだで恩師の敵だったということまでわかり、あだ討ちへ出かけていく決心をするまでの明るくてユーモラスな話です。虚無僧に身をやつした腕自慢の美女(しかも実は六助の許婚)お園に芝雀さん、そのお母さん(ノーブルなわりに「儲け話あるよ」とかいってやってきて、ちょっと怪しい)に歌江さん。玉太郎ちゃんは、六助がそうとは知らず預かっていたお園の甥、弥三松です。
すごいよ、花道をひとりで出てきたぞ。そして出ずっぱり。視線はやや挙動不審だが、座ってるときもじっとできるし、台詞のきっかけもはずしません。春の歌舞伎座ではおじいちゃまたちに手をひかれて出てきたのに、ほんの2、3ヶ月でこんなにいろんなことができるようになっちゃうなんて。子供ってすごい!っていうか、すごいぞあっくん。
まこちゃんママもなおちゃんも元気そうで嬉しかったです。