こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

p2*[舞台]めんめんメガネのよいネガネ

桃から生まれたっていうか、桃の中の種のあるべきところにいたんだから「たねたろう」。
新宿コマ劇場地球ゴージャス『HUMANITY』観劇。
おおまり、裕さん、ありがとう!

とてつもない身体能力でついつい目がいってしまう岸谷五郎さん。彼の大小さまざまなボケを徹底的に拾いまくる内助の功的ハンサムマン・寺脇康文さん。客演の唐沢寿明くんの、抜いてんだかなんだかよくわからんテンションが妙にツボ。スーパーおねえさん・戸田恵子はぐるぐる手を回し続ける鬼役のときも強烈に魅力的だけど、夫を叱咤激励する奥さんという役どころ、いったいどうやったらあれだけの味がでるんでしょう。「あなたが帰ってきてよかった」みたいなことを言って聞き返され、「なんでもない」と返すときの、あの顔ね。戸田さん!あと、猿役の植木豪くんの吸引力。ああいうダンスはミュージカルの舞台では微妙だと思ってたんだけど、要はその踊り手の居方しだいなんだな。目が釘づけでした。

特筆、高橋由美子ちゃん。
高橋さんには2年ほど前、インタビューさせていただいた幸せな思い出があります。お会いした喫茶店がちょうどランチどきにあたってしまい、正面に座ってても声聞こえねえよ!ぐらいの熾烈な環境のなかでの1時間だったのですが、そんななかで一所懸命、客演する某劇団のやんちゃな魅力やご自分の役づくりについて真剣に話してくださいました。まじめで、視点がクールで、だけどたとえば小学校で同級生の男子たちがアホな遊びで盛りあがってると「もう、しょうがないなあ!」と言いながら腕まくりして本気でつきあってくれるような、そんなかっちょいい女の子。十ウン年前のコマ劇場初出演、アニー・オークリーのあの頃から、とんでもないかわいさととんでもない声の強さは変わりません。変わらないどころか、年々パワーアップしてるじゃないすか。頑丈な女優さん。いいっす。

終わってから、以前ひとみちゃんたちに連れていってもらった300円均一の居酒屋にいきました。安いだけに不思議な食感の焼き鳥だけど、雰囲気的に美味しかった。「このあいだ観たとてつもなくつまらない舞台」をはじめ、おおまりの話がまたおもしろかった。歌街道まっしぐら。いっちゃえどんどん!そしてまた近々飲もうぜい!