こまりさんの、はらぺこ手帖

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

新トート誕生!

昨日のこと。
京都から日生劇場へ直行し、新しいトート誕生の瞬間にすべりこみました。「エリザベート」の初日ソワレ、武田真治ミュージカルデビューです。

いかにもグランデアモーレな山口トートのスケールの大きさや、あなたのハートを掴んで離さない的セクシー内野トート。そのどちらともまったく違う、新しいトートでした。観る側の予想を少しずつ裏切る体の動き方、あいかわらずメイク映えする美しいベビーフェイスと、それとはアンバランスなほど鍛え上げたマッスルは編み編み衣裳がよく似合う。トートダンサーに囲まれると「ど、どこトート!?」になってしまう親指っぷりもまた愛しいですね。黄泉の帝王というよりは、ませた悪ガキ王子っぽくもあります。シシィが「私の人生は私のもの」と主張するたびショックを受けているのが印象的でした。

あらゆる束縛から逃れて自由に生きようとしたひとりの女性と、そのあやうい部分に惹かれストーキングする美しい悪魔。喜ぶべき結果です。トートに、いや「エリザベート」にまだこんな新しいやり方があった。再演を重ねて、ある完成形に落ち着いてしまったかのような気もしていたこの作品が、実はまだまだこれから育ち変わっていく可能性を秘めていたのだとあらためて教えてもらった気がしたのです。