こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

愛あればこそ

宝塚雪組ベルサイユのばら』観劇。
かしちゃんアンドレのルックスとキャラクターがアンドレのイメージにどんぴしゃだったこと、原作ではちょっとひっかかるロザリーが舞風マジックによりとても可憐で力強かったこと、ミズさんのがらっぱちアランが生き生きしていて魅力的だったこと、そして朝海オスカルが意外性も含めてとてつもなくオスカルだったこと。美しく、凛々しく、原作のイメージよりもちょっと幼く、だけど驚くほど懐が深く、ときどき思いがけない反応をみせる不思議な存在感の隊長さん。決して乱暴な男っぽさではない。品があって、ちゃんと「ジャルジェ家のお嬢様」にみえるのです。だから、アンドレとロザリーどちらともバランスが自然で、物語全体がとても優しかった。コムちゃんの、そして今の雪組のカラーなのかもしれません。衛兵隊と初めて心が通じ合うところやお母様との場面、アンドレの最期。ひとつひとつの場面がこんなに気持ちに響いてくるとは。ラストで馬車に乗ったアンドレが迎えにきてくれたときにはもう心底「よかったねオスカル!」でした。

かしちゃん…ほんとうに宙組にいっちゃうの…(涙)。