こまりさんの、はらぺこ手帖

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

アブラモビッチさん

博品館に、渡辺正行さんの『LDK』を拝見しました。タイトルどおり、舞台の上手寄りにベランダのあるリビング、下手寄りにダイニングテーブルがあって奥のキッチンに続いています。マンションの一室で起きるワンシチュエーションドラマ、渡辺さん+3人の女優さんそれぞれとの2人芝居×オムニバス形式で3本。インリン・オブ・ジョイトイ(息子の家庭教師面接編)、町田マリー(田舎からお父さん編)、阿知波悟美(引っ越し編)。どの話にも「…あるある、そういうことあるよ〜」という感じの台詞が次々に出てくる。超絶プロポーション・インリン様三変化の家庭教師編は楽しく笑えて、お父さん編はちょっと哀しくてキツイのですが最後にほんのりと希望があり、引っ越し編は阿知波姉さんの底力。不法滞在者である家庭教師インリンを斡旋しているあやしいセンターの担当者名「アブラモビッチ」さんの顔をぜひ見てみたかったです。町田マリーさんは今まで毛皮族のものすごいチラシでしか拝見したことがなかったのですが、なんかいい意味で普通もできるかわいい女優さん。阿知波さんは、引っ越し準備で荷造りしながらぶりぶり怒っています。お皿を包む紙の重なりがきついので、その真ん中をガシガシこすってはがしていたのがリアルだったわー。渡辺さんは、この阿知波さんとマジ喧嘩する探偵役が子供みたいで可愛くて、特によかったな。しかし台本書いて全部に出演してというのは、さぞやエネルギーが要ることでしょう。コント赤信号のお三方はこうしてそれぞれ別々にも舞台を作っていらっしゃいますけど、やっぱり渡辺さんもラサールさんも小宮さんも、どこか通じる雰囲気を持っていますよね。まじめで、優しい作品が多いです。ちなみに、最後にはなぜか、各種ドライヤー大抽選会がありました。