こまりさんの、はらぺこ手帖

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

スイッチオフ

誰しもなにかしら経験があるんじゃないかと思うんですが、小さいころから思春期にかけていくつかの「恐怖症」にかかることがありますよね。「太陽が燃え尽きたらどうなっちゃうんだろう」とか、「自分はほんとうに橋の下で拾われたんだろうか」とか。そういう類のなかで私は「もしかしたらこれは誰かの夢の中の世界で、その人が目を覚ましたら自分もまわりも消えてしまうんじゃないか」と毎晩思ってた時期があったんですが、今日、青山円形劇場で観たゴーゴーハリケーン『ハロルド』のラストでその感覚がフラッシュバックしました。最初にストーリーテラーが「便利な世の中になりましたね、今じゃ劇場に行かなくてもまるで劇場にいるみたいにして芝居が観れるんですから」みたいなことを言って物語が始まったんだけど、終演後=素に戻った役者さんたちの舞台挨拶も終わったほんとうのほんとうの最後にまたストーリーテラーが出てきて「観終わったからスイッチ切ります。あなたたちもバーチャル観客だから消えちゃうけどごめんね」。プチ、ってスイッチを切ったとたん場内は真っ暗、ブゥゥゥゥゥゥゥゥ〜ン…ていう電子音だけ。あれ、時間にするとどれだけ続いたんだろうなあ。…だめだ消えた!という恐怖感が増してきたところでやっと客電が。怖かった!