こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

よき時代

最近、薬師丸ひろこさんがまたとってもいい感じです。ドラマ『1リットルの涙』もいいけど、さらにいいのが映画『ALWAYS 三丁目の夕日』、笑えて泣けて、日本に生まれたことをよかったなと思わせてくれる映画でした。ここでひろこさんが演じるのは優しくて賢い、そしてかわいいおかあさん。六ちゃんと顔を寄せあってシュークリームを匂ってみるところなんかもう最高。できあがっていく建設中の東京タワー、路面電車、駄菓子屋、集団就職、車やテレビや電気冷蔵庫。電気冷蔵庫が届いたときに我先にと顔を突っ込む家族の喜びっぷりが笑えるのだけど、そのあと、家の裏に捨てられた旧式の冷蔵庫を、氷屋さん(ピエール瀧)が寂しげにみつめているところはせつなかったなあ。だけど、こうやってみんなが一所懸命前に進もうとしていた「昭和」があったことは、絶対に忘れてはいけなんだよね。「平成」は将来、誇りに思えるかどうかはちょっと危ないけれども。