こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

ぷー


グローブ座にて『幕末蛮風』観劇。バクマツバンプー、と読みます。2年前の『センゴクプー』に続く大野智主演のRUP作品。当時私は大野くんが、というより大野くんの芝居が、というより大野くんの芝居のときの客席の雰囲気がたいへんたいへん苦手だったため確信的に『センゴクプー』を見逃したのですが、あとからそのストーリー(とくに幕切れ)を聞いてたいへん後悔したもんですから、今回はわりと前のめりな気持ちで観に行ったのです。新選組は実は「鬼」だった。つかこうへい作品の洗礼を直接、間接に受けてる作品っていうのは、わりと新選組なんですね。細かく史実を踏んでいてなかなか細かいのですが、むしろ新選組とは別物として迫りくるものがありました。印象に残ったのは大野くんの腕の太さと回転の速さ、いい意味でおっさんになった武田さんの空気のまわし方、それと京晋介さんのプチ坂本龍馬が新しい。あいかわらずハンサムだね京さん。芸歴を考えたらそれほどには若くもないはずなのに、あの身体能力はいったい…やっぱり「鬼」だから?