こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

バナナで釘が…

映画『皇帝ペンギン』を観にいきました。
地球には想像もつかないほど我慢づよい生き物がいるんだ、
ということに衝撃を受けた。


バナナで釘どころじゃない、
マイナス40度のブリザードのなかで
なにも食べず立ったまま3ヶ月、ということが
まずどうやっても想像できない。


もう暑いとか寒いとかいうレベルで生きてないんですよね。


毎年、ほぼ同じ日にペンギンたちは海からあがってきます。
不思議だなあ。
そして、生まれ故郷の岩場まで延々と、何日も行進していきます。
ようやくたどりつくと、
冬のあいだのロマンチックかつ壮絶な子育てに突入。


卵を足の上で温めるのは、マイナス40度の世界では
ちょっとでも氷のうえに置いておいたら
卵が死んでしまうからなのだそうです。
おかあさんからおとうさんにバトンタッチするときも、
足の上から足の上へ。
なんせあのペンギンスタイルなので手が使えないため、
足とくちばしでもう必死。
見た目にはユーモラスだけど、手に汗にぎる場面でした。


そうやってようやく卵からかえったヒナはグレーと白のぽやぽやで、
強烈にカワイイ!
でも春になれば、
そのぽやぽやたちも親から離れて海へでていく。
うーん。
本能とか野性とかいってしまえばそれまでだけど、すごすぎる。


しかしこれ、よく撮ったなあ。
ちなみにBGMのセレクトは、
ここでなぜこの曲…という感じで、とてもフレンチテイストでした。