こまりさんの、はらぺこ手帖

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

天才ということ

2年半越しの悲願達成。
ミュージカル『モーツァルト!』をついに観ました。


思った以上に普遍的な
「若者の苦悩」「父と息子の確執」の物語であることに驚きました。
ある年齢以上の経験を重ねた観客は、
青年ヴォルフガングか父レオポルト
もしくは姉ナンネールの痛みをものすごく近くに感じて
揺さぶられるのではないかと思います。


今日のヴォルフガングは中川晃教さん。
2年半前、この役で鮮烈なミュージカルデビューを果たしたアッキー。
人間というよりなんだか動物に近いようなピュアさとリズム感は
ヴォルフガングそのものです。


彼の分身、というか
擬人化された才能としてつねに横にいるアマデ。
白い鬘、赤い上着で正装した幼いアマデは、
ひとことも言葉を発しません。
ときには無言のままヴォルフガングをみあげ、
たしなめ、手をひくこともするけれども、
それ以外の時間、彼は
広げた五線紙に羽ペンを走らせることに没頭しています。
本体であるヴォルフガングがなにをしていてもなにを話していても、
その頭のなかには音楽があふれだしている。
天才の狂気です。
今日のアマデ役、川綱治加来くんの目ヂカラの凄かったこと。