こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

トライポッド

映画『宇宙戦争』。


宇宙というかほとんど親子愛の物語なので、
びっくり宇宙人も含めて
シャマラン監督の『サイン』に近いテイストを感じます。


トム・クルーズのダメ親父ぶりに笑い、
ダコタ・ファニングがまだギャルになってないことに安心し、
反抗期のお兄ちゃんジャスティン・チャットウィンの目もとの暗さに惹かれ、
ミランダ・オットーの金髪の美しさにみとれ、
またしても可哀想なティム・ロビンスに涙しているうちに
人類は勝ちました。よかった。


アメリカ至上主義な台詞が随所に出てくるのは、
あれはわざとなのか、それとも本気でそう思って入れてるのか、
スピルバーグっていまひとつ読めないんですよね。
あのへんをもう少し客観的な笑いにできると
もっとおもしろくなると思うんだけど…
いずれにしても、すべてがちょっと古臭いことも含めて、
H.G.ウェルズの原作ありきなんだからと考えれば
まあいっか、と思えないこともない。
映画のラストも、日本なら「ですからもっと自然を大切に」とか
説教節で締めそうなところ、
やけに強気に終わっている(しかもモーガン・フリーマンの声で)のも
逆に爽やかでした。
だけど、映画だから笑っていられるけど、
あんなトライポッドの大軍が本当に地中から出てきたら怖いだろうなあ。


ちなみに今日の予告編のあいだにおかしかったのは
「高校生3人以上でいつでも1000円」に
部屋中から大ブーイングが起きたことと(笑)、
キング・コング』の宣伝に出てきたピーター・ジャクソン監督が
すっかりスリムになってややイケメンになっていたこと。衝撃!