こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

ナイン

アートスフィアでミュージカル『ナイン』。
演出・デヴィッド・ルヴォー。


衝撃でした。
なんというか、時空を飛び越える感。


幕があいた途端に、
昨秋の初演の絵柄がパーンと甦った。
それで、ふたつの舞台を同時に観ているような、
ステレオ放送みたいに右と左からっていうのかなあ、
そういう不思議な感覚に襲われたのでした。
それで、去年の自分にはまだ
理解できなかったところが
どんどんどんどんほどけていって、
もう震えがくるくらい感動してしまったのでした。


主人公グイードの駄目さとかわいさ、
女性たちの美しさと哀しさ。
だけどとってもユーモラス。
新グイードの別所さんはもちろんとても素敵だったんだけど、
同時に、ああ去年の福井貴一さんも
すごく、すごくよかったんだ…なんて思ったり。


なんだろなあ。
これもルヴォー・マジックなんでしょうか。