こまりさんの、はらぺこ手帖

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

2005年02月01日(火) 晴れ(東京)

鼠小僧

こんなときですが、いやこんなときだからこそシネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』を家族で観てまいりました。上映館の東劇は松竹ビルのなかにあり、前の背もたれが頭の上までおおいかぶさってくるような古い映画館なのですが、かといってスクリーンにかぶることもなく、それはそれで見やすかったりもします。笑いに笑って最後は泣いて、野田版歌舞伎の定番(ってまだふたつしかないけど)。そして観賞後の感想は3人ともに「やっぱり中村屋は家族全員揃わないとね」。うしろのほうにスーツ姿の弥十郎さんが、たぶんご一家でいらしていました。なんとなーく心強かったです。

シネマ歌舞伎『野田版 鼠小僧』 http://www.shochiku.co.jp/nezumi/index.html


2005年02月02日(水) 晴れ(東京)
オモリ

地下鉄表参道駅のチラシ置き場にありました。「オモリ」と書いてあるおもり。カワイイ。





2005年02月03日(木) 晴れ(東京)
豆まき

節分です。とりあえずまいて、とりあえず食べてみました。まく瞬間っていうのも結構楽しいのですが、それを拾って食べるときの微妙なわびしさがまたなんとも…。




2005年02月04日(金) 晴れ(東京)
白墨の輪

なんかグルジアで騒ぎが起こってるねえ。タイムリーというか、世田谷パブリックシアターにて『コーカサスの白墨の輪』を拝見してきました。舞台を円形にして、こちら側と向こう側両方に客席をつくってあります。舞台の円周上に常に役者さんたちが控えていて楽器を演奏したり装置を運んだり、で話がその人のところになると真ん中にとびだしてきます。舞台はロシアのコーカサス地方、謀殺騒動が起き、置き去りにされた赤ん坊を拾ってしまった使用人の少女(松たか子)が逃亡しながら婚約者(谷原章介)の帰還を待つ物語と、ただのへべれけ酔っ払いなのに裁判官になっちゃった男(串田和美)の物語が平行。このふたつがやがてひとつになって、最後は広場に白墨で輪を書いて子供をまんなかに立たせ、両側からひっぱって「さあどちらがほんとうの母親でしょう」という大岡裁きなシーンに集結していきます。最後の、ちょっと台詞は忘れてしまったのですが、「アズダックが裁判官をつとめたのは2年、そこそこの正義が貫かれた短い黄金時代だった」みたいなところでちょっと泣きそうになった。3時間あまりの長いお芝居なのですが、ちっとも長く感じません。警官役の大月秀幸さんの細かい芝居がおもしろい。あとロシア女優のマリーナさんは鳩サブレーと白い恋人が好きらしい。ちなみに、休憩時間には舞台上でグルジア産の赤ワインが飲めます。チーズがついて300円。そばで生演奏もしてくれる。しかし、うっかりくつろいでいると、いつのまにか戻って来た役者さんたちに包囲されて客席へ戻れなくなり、体育座りでにわか裁判に参加しなければならなくなります。まあ、白塗り麿呂メイクの伊東先生を真下からみあげるというのも、そうはできない体験ではありましたが、お手洗いにいきたかった…。



2005年02月05日(土) 晴れ(東京)
春を待ちつつ

日本橋三越本店、十八代目中村勘三郎襲名記念展『花咲く勘三郎』に行ってきました。朝から、まあとにかく混んでいること。先代のおじいちゃまや小さいときからの勘九郎さんの写真、衣裳、愛用の道具などなど。手鏡の裏にぽちっとなんだろう、値札かなゴミかなと思ってよくみたら…色が褪せちゃってよくわからないけどあれ、犬のシールですか(笑)?舞台映像もたくさん流していて見ごたえ十分。なぜか<めがねをかけなくてもとびだして見える新方式3Dコーナー>みたいなのもあって、守山辰次が空中で「おめーん、おめーん、すて、こて、すて!」をやっていました。どこもかしこも、楽しい、としか言いようがない。しかも、こんなことを言ってはなんだけれども、獣というのは手負いのほうが美しいというか、今回の騒動があって中村屋はより魅力を深めた感がなきにしもあらず。この堪えどきをぐっと乗り越えて、3月歌舞伎座に桜花、あっぱれ、咲かせられませ。



2005年02月06日(日) 晴れ(東京)
先取り

このところすごく寒いのですが、ウィンドウのなかはいつのまにか春もの。




2005年02月07日(月) 晴れ(東京)
チューリップ

おつかいでお花屋さんにいったら、こちらももう春ですねえ。やっぱりピンクの花が多い季節なんだな。みてるだけでなんとなく幸せな気分になってきます。




2005年02月08日(火) 雨のちくもり(東京)
どうにもとまらない

これ昔からありますけれども、とまらないんですよね。袋をあけてしまうと。学生のときも、試験前やレポートやりながら、これと麦チョコの袋あけてたなあ。成長しない…。







2005年02月09日(水) 晴れ(東京)
ビバ大黒!

サッカーおもしろかったねえ。いい試合でした。お茶の間なのに応援しすぎてのどが痛い。朝鮮チームの選手の名前はほとんどがアン様とかヨン様とかソン様で覚えきれないうちに終わっちゃったんだけど、なんというか、感じのいい、かわいい人たちだった。試合結果は、若いくせに年よりのように落ち着いている小笠原選手と、手乗り小動物みたいな大黒選手の2得点で日本勝利。大黒将志か。将軍の志だって、カッコイイな。すっとんできたボールに瞬発的に反応した超絶技巧シュート、のように素人目にはみえたんですが、終わったあとのインタビューでも「試合に出してもらえてよかったです。福西さんがいいボールをまわしてくれたのでシュートできました。また次の試合も出してもらえるようにがんばります」。ひょうひょうとしてますな。

2005年02月10日(木) 晴れ(東京)
危険な関係

青山劇場にて、アダム・クーパー振付・主演『危険な関係』。原作は、フランス上流階級の退廃を描いたの小説で、映画やストレートプレイにはなっているけど、ダンス舞台としては初めての作品です。制作発表で「作っていくうえで何がいちばんたいへんでしたか」と聞かれて、「う〜ん…資金集め」と答えたアダムは実に愛らしかったのですが、どうやらほんとうにたいへんだった模様。聞いた話では、イギリス国内ではスポンサーがつかず、ようやく名乗りをあげたのが日本DAKS(コマーシャルでチェックの服着たアダムと奥様のサラが白鳥の湖にあわせてくるくるまわっていますね)、それで日本で世界初演という異例の運びになったらしいです。できたての作品だから、古典に比べるともちろん荒削りな部分があるんだけど、のっけからもう破綻がみえちゃってるような不吉であやうい雰囲気とか、そうかと思うととてつもなく清純で美しいダンスシーンがあったり、話が進むほどにひきこまれます。音楽もオリジナル。あとひとつ、なんか耳について離れないくらいのメロディラインが加わってもいいかなあとは思いましたが、ジャリーン、ジャリーンって軋んだような音が入るところなんかおもしろかった。あと、紗幕が横にスーッとあいていくのも斬新でした。アダムが演じるのは、元愛人のメルトゥイユ夫人と謀略して恋愛ゲームをしかける色悪、ヴァルモン子爵。ところが、ターゲットのひとりに過ぎなかったはずの貞潔な未亡人プルヴェールと関係を持ったことで、自分でも意識しないうちに愛にめざめます。このプルヴェールを演じるのがサラ。品があって素敵な猫背。そしてサラと踊るときのアダムの嬉しそうなこと。役柄の設定以前に、そういうのって絶対わかっちゃいますよね、踊りだと特に。しかしまあヴァルモン的には、愛にめざめてしまってはもうゲームも、アイデンティティも成立しない。混乱のうちに彼女を傷つけ、失い、自滅します。残されたメルトゥイユも崩壊、敗北、みたいな。渋い。これから長く長く上演してほしい作品です。この話、歌舞伎にもできそう。似たようなのはもうあったりしそうだけど。





2005年02月11日(金祝) 晴れ(東京)
あがらない体操…

中目黒の楽屋[らくや]で、役半年ぶりくらいにライブ。開店前のお店をリハーサル(というか最終練習)に貸していただけることになり早めに出かけたのですが、それにしても早く着きすぎたので、駅の横にあるセガフレードに入ったら、カジャグーグーとかスパンダーバレエとかがかかっていてものすごく懐かしかった。リハーサルのときには、お店の方がかわいいイラストのはいったポットでコーヒー出してくださいました、ありがとうございました。しかし、このように前倒しで動きすぎたせいなのか、本番までに私ひとりだけとてつもなくあがってしまった。いつもは先にあがるはずのおおまりが心配して「あがらない体操」(ぶーららん、ぶーららん、といいながら体を左右にくねくねするという、たとえ緊張が解けるとしてもあまりやりたくない体操)を教えてくれたのですが、その体操をしても結局あがりつづけ、生まれて初めてライブ中に窓から逃げ出したい気持ちになりました。けどまあ、最終的には楽しかった(笑)。ヒューマンビートボックス・MOTOさんとおおまりとみうらさんの「安里屋ゆんた」セッションかっこよかった。MOTOさんとは、去年の夏のON AIR NEST若者ライブの楽屋で初めてお会いしたんですよね。ちぎらさんのフルートも素敵だったし、あと、さをりちゃんとおおまりの「黄金の花」もよかったなあ。せっかくの祝日ですのにお足をお運びくださったみなさま、本当にありがとうございました。そして楽屋のみなさま、お世話になりました。3月、もっかいお世話になります。よろしくお願いいたします。




2005年02月12日(土) 晴れ(東京)
ラッキー・コイン

ミュージカル『ネバ・ゴナ・ダンス』観劇。フレッド・アステアの映画『有頂天時代』の舞台版です。結婚式に遅刻したボードビルダーのラッキー(坂本昌行)は、ごめんなさいの証拠に2万5千ドルを稼いでくる(ただしダンス以外の方法で)よう新婦の父親と約束し、ラッキー・コインだけを片手に都会へ。そこで運命の女性ペニー(紺野まひる)と出会って惹かれあうのですが、隠しごとがあるせいでどうもすんなりと話がすすまない。タイトル曲Never Gonna Danceって、別れるときに「もう僕は二度と踊らない、だって僕が踊るのは君だけなんだから」みたいなシチュエーションで歌うラブソングだったんですね。でも結局最後には、みんなカップルになって終わり。幸せパワー炸裂。紺野まひるさんのダンスには驚きました。どちらかというと清楚で硬い感じのする、決して派手な存在感の女優さんではないんだけれども、踊りだすとおもしろくておもしろくて、もう一瞬たりとも目が離せない。同じ宝塚出身でいうと風花舞さんも目が離せない系のダンサーなんだけれども、それともまたちょっと違う持ち味な気がしました。大浦みずきさんの演じるメイベルはペニーのお姉さん的存在、長〜い足に真っ赤なドレスがよく似合ってカッコイイ!あまり踊らない役と聞いていたわりに結構踊っているようにみえたのは、やっぱりなつめさんだったからなのか。というか、むしろなつめさんはアステア役のほうをやりたかったんじゃないだろうか。元ディーラーで今は浮浪者のモーガンサル=三田村邦彦さんが出てくると場がぱっと明るくなって楽しい。あと、舞台を下手から上手へ駆け抜けるラテン赤坂泰彦+ロメロボーイズも笑えました。それと特筆すべきは、マーガレット役の秋山エリサ嬢。面立ちや愛嬌のある存在感はお兄ちゃま(MAの秋山純くん)にそっくりですが、お兄ちゃまの女装とは明らかに一線を画す美しさ(あたりまえか)。これからもいろんな役でみてみたいなあ。



2005年02月13日(日) 晴れ(東京)
旨し酒、マッコリ

浜松町に毎年恒例のコミカレ発表会を観にいき、帰りに森川さんとひとみちゃんとのりちゃんとごはんを食べました。午前中からごはんを食べそこなってしまった森川さんを筆頭にみなはらへりだったので、大門交差点近くの焼肉屋じゅじゅにとびこみ。マッコリという韓国のお酒を初めて飲んだのですが、いける!見た目はどぶろくっぽくて、銘柄によってちょっと味が違うそうなんですが、ここのはすごく飲みやすかった。さわやかというか、乳酸菌っぽいというか、ヨーグルト飲料みたい。土器に入れて出してくれるのも雰囲気あるね。








2005年02月14日(月) 晴れ(東京)
くまたろう

なんか、この年になってなぜかぬいぐるみなんですけれども。でも、くろくまかわいいんですけれども。



2005年02月15日(火) 晴れ(東京)
ゆず風味

先日、青山通りに新しくできたラ・ポルト青山のなかのチョコレート店「Pierre Herme」。さすがにここ数日は混んでいましたね。店内長蛇の列。微妙に、サービスマニュアルがオープンに間に合わなかったのでは…とも思ったんですが(いや、悪くはないんだけれども、売ってるものの値段やお店の内装とバランスが悪いというか、ちょっとつけ焼刃っぽい)。もうすこし芯があって、なおかつ融通がきいて親切、みたいなところを狙ったらもっといいんじゃないかなあ。などと、ひとごとなので思ってみたりする。ちなみにケーキをひとつ買って、うちのお父上に差しあげてみました。そして当然3分の1は母が、3分の1は私が食べさせてもらいました。タルト・アズュール。ゆずなんかも入っていて、ちょっと酸味がきいた独特の美味しさ。