こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

眉間

眉間の皺というのは、
美容的には非常によろしくないものであるが、
役者としてはこれが結構なインパクトというか表現力というか、
魅力的だったりするのです。


そのひとりが上川隆也さん。


上川さんはなにかにつけて眉間に皺を寄せ、
いつも「苦悩するうさぎ」のような表情をしている。
そして、うさぎのまま急におもしろいことを言ったりするので
まったく油断できない。


この年末の帝劇、劇団☆新感線
ミュージカル『SHIRO』に天草四郎役で出演する上川さんは、
制作発表でこの作品を「肉じゃが」に例えていました。
演出のいのうえひでのりさんが肉じゃがを作ると、
きっと思いがけない素材を使って
まるで創作料理みたいなものが出来上がるだろう、
でも「そのなかで多分、僕だけ普通にじゃがいも、
みたいな感じなんじゃないかと思います」。
そんなようなことを、苦悩しながらつぶやいた。
会場は、笑っていいのかわからず、一瞬
上川さんと同じような表情で苦悩した。


飲んでみたいなあ、上川さん(笑)。
相当面白い人なんじゃないかなあ。