こまりさんの、はらぺこ手帖

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

若き才能

アートスフィアで、
ミュージカル界の若手、井上芳雄氏のコンサート
『A New Live』を観せていただきました。


芳雄くんは東宝版『エリザベート』日本初演のルドルフ皇太子役で
彗星のごとくデビューし、
その後も『モーツァルト!』のタイトルロールや、
いろいろな舞台の主要な役をつぎつぎに射止めてきたんだけれども、
私はどういうわけか彼の歌を聴ける機会を
きれいに避けて通ってきてしまい、
唯一観たのが去年の蜷川『ハムレット』。
ストレートプレイで、歌がないやつです。
今日やっと、客席でゆっくりとその歌を聴くことができました。


なぜか全体に演歌っぽい、
氷川きよし風テイストな雰囲気が心地よい空間。
モーツァルト』の「僕こそミュージック」と、
オリジナルの「花鳥風月」っていう曲がとくによかったな。


バンドマスターらしきピアノの女性、
コンノさんとおっしゃっただろうか、
音も姿も美しい人でみとれてしまいました。


この春、6年在籍した芸大声楽科を卒業した芳雄くんは、
舞台上で本物の卒業証書を披露。
「社会人として」「社会人として」を連発、
初々しいことこのうえない!


今の芳雄くんの歌は、明朗快活な若者が
順風満帆な状態にあるときにしか出せない貴重な声、
という感じがします。


これから「社会人として」いろんな経験をして、
疲れて、枯れて、渋くたくましくなった、
その頃の声を楽しみにしたいと思った2時間半でした。