こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

観るべし『キダム』

3年ぶりのシルク・ド・ソレイユは、
やはりのっけから滂沱の涙。
あやしいので、隣近所に迷惑をかけないようこっそり号泣。


今回のテーマは「家庭」なのかな。
新聞ばかり読んでいて顔もあげないおとうさんと、
無表情で椅子に腰掛け居眠りするおかあさん。
そのどちらからも関心を向けられていない少女のところに
道化がやってきて、
彼女を不思議な世界に誘う
…みたいな印象だったが、これであってるのかな(笑)。


シルク・ド・ソレイユの作品は
どこか哀しかったり怖かったり、
もしそこに「夢」があったとしても
ディズニーのような楽観的なものじゃなくて
むしろ悪夢に近かったりするんだけど、
だからこそ胸に響くし、美しい。
生命体というのはもともと非常にセクシーな存在なんだと、
今回もあらためて認識いたしました。