こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

『ベント』映画版

あらためて観てみました。
マックス役は『クローズ・ユア・アイズ』
(『バニラ・スカイ』のオリジナルのスペイン映画)で
主役やってた人なのね。
ホルスト役の彼は小柄でいつもまじめな顔をしてるけど、
笑った瞬間、顔がくしゃくしゃになるのが印象的。


笑うといえば、
冒頭のほうに3秒くらいだけジュード・ロウ出演。
軍隊帽に眼帯なのでわかりづらいのだが、
笑うと横にニッと開く口の形がとてもジュード・ロウ


問題のラストシーンは、
やはり映画のほうが衝撃的です。
でもこうして見比べてみると、映画も舞台も、
言わんとしてることは同じだと思えたんだよね。
ホルストから大きな影響を受けたマックスが
「自分を偽らない」で「自由意志を貫く」決心をする。
作者が、そもそもこのシーンありきで構築した
ストーリーだというのなら
変えてはいけなかったかもしれないけど。
こうやって観客たちにいろいろ考えさせただけでも、
新しいラストを作った意味はあるんじゃないのかなー。


追記:
劇場パンフレットを読んで不思議に思った
エンケンさんを凹ませた初舞台のトラウマ」が
演劇雑誌に載っていました。


「初めて過ごした稽古場は、
 名前の縫いつけてあるジャージを着て、
 演出家のいうことを正座をしてきくだけの毎日。
 あまりに辛く悲しい思い出しか残らなかった」


ということらしいです。
予想外に素朴な理由だった(笑)。