こまりさんの、はらぺこ手帖。

なんでもないようなことが、しあわせなんだとおもう。

月も朧に白魚の

やっぱ『三人吉三』はいいねえ。
『浅草新春歌舞伎』、夜の部(といっても午後3時開演)を
観に行きました。


先週観た昼の部と演目は同じで、役柄シャッフル。
形が違うので、
またぜんぜん別の芝居みたいで楽しめます。


今日のお嬢吉三は勘太郎さん。
七之助くんのお嬢と見比べると、
ふたりの個性の違いがはっきりわかります。
ともかく綺麗でちょっと憎らしい感じの七之助お嬢と、
表情豊かでやんちゃな少年っぽい勘太郎お嬢。
こんな観比べ、なんて贅沢な話。


獅童さんは『毛抜』で探偵・粂寺弾正あい勤め候。
ダブルでフラれて「面目次第もございません」がカワイイ。


男女蔵さんはどの役をやってもどっしりとしており、
全体的に線の細い若手芝居のおもりになってる感じ。
それぞれを動物に例えると、というアンケートで
他の役者陣から「バイソン」とか
「マウンテン・ゴリラ」とかいわれているあたり、
普段のキャラも懐が広いのでありましょう(笑)。


亀次郎さんは『吉野山』の忠信狐。
最後、花道に残ってからが、
どどどどうしたの亀ちゃん!?
っていうくらい凄かった。


いやほんとに、いいねえ歌舞伎は。


帰りは境内にまわりこんで、
前回割愛してしまった浅草寺参り。
1週間遅れの初詣、面目次第もございません。